ゲリラ豪雨のニュースがテレビをにぎわせています。
「ああ・・夏本番が近いんだな・・」そんな気にさせられます。 😕
この時期になると毎年思い出すひとつの詩があります。
1980年代に松田優作さん主演の映画で有名になった「帽子」です。 😆
英語に訳されて歌にもなっています。結構かっこいいなと個人的には思っています。 😛
『帽子』 西条八十
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?
ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりずみ)へゆくみちで、 谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった。
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。
母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね。紺の脚絆に手甲をした。
そして拾おうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が背たけぐらい伸びていたんですもの。
母さん、ほんとにあの帽子どうなったでしょう?
そのときかたわらに咲いていた車百合の花はもうとうに枯れちゃったでしょうね。
そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、あの帽子の下で毎晩きりぎりすがないたかも知れませんよ。
母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、あの谷間に、静かに雪がつもっているでしょう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いたY.S という頭文字を埋めるように、静かに、寂しく。
本当は冬に夏のころの思い出を振り返ってしみじみとなる詩なのに自分的には夏の詩として印象深いのはなぜかな・・・
そんなことを考えるとあることを思い出しました。 😆
小学生のころ、夏休みに海水浴にいったとき、この映画のまねをしていとこの麦わら帽子を車の窓から放り投げようとして怒られた記憶・・・
うーん・・ろくなことをしてない
夏休みの思い出っていつまでも残るんですね・・・
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