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【8月】教育情報

【教育情報】

紙ノート学習、タブレットよりテスト得点が2割増

https://s.resemom.jp/article/2024/08/02/78284.html

 

(ReseMom 一部抜粋・編集)

 

コクヨが立命館大学 産業社会学部 岡本尚子准教授と共同で、「紙のノートとデジタル端末であるタブレットの筆記における記憶効果の比較実験」を実施した結果、タブレットに比べ紙のノートの方が、記憶への高い効果が得られることがわかった。また「見返しやすさ」「覚えやすさ」に加え、脈波で測るリラックス度合いとストレス度合いもノートに有意な差が現れることが明らかになった。

 

実験対象は大学生(1回目は21名、2回目は19名)。暗記学習を行い、直後に筆記式テストを実施した。筆記による暗記学習において、紙とデジタル端末を比較して、どちらが記憶への効果があるかを検証した。この共同研究は、2024年5月24日の第42回日本生理心理学会大会にて、一部発表した。

 

1回目はノート(キャンパスノート)とデジタル端末(タブレット)、2種類の媒体を使用。それぞれ、動画を視聴しながら学習内容をメモし、そのメモを見返したり、書き込んだりして記憶する暗記学習を行い、学習直後にテストを実施した。

 

2回目は2.5か月後。同一の参加者が1回目に使用したノートとタブレットそれぞれのメモで復習を行い、再度テストした。

 

結果は、成績評価、主観評価、生理計測評価の3つを軸に評価。成績評価は、テストの正解数を指標としている。主観評価は、筆記のしやすさや疲労度、見返しやすさなどを定性的に測定、生理計測評価は、脈波と呼吸、皮膚コンダクタンスなどで測った。皮膚コンダクタンスとは、発汗を手指に取り付けた電極で皮膚の抵抗変化として計測するもので、覚醒度の指標などに用いられる。

 

成績評価では、1回目はタブレットに比べてノートのほうが22%、2.5か月後もノートのほうが20%得点が高かった。主観評価でも、ノートのほうが「見返しやすさ」で24%、「覚えやすさ」で28%高く評価された。生理計測評価では、タブレットに比べてノートの方が、リラックス度が高くストレス度が低くいことがわかった。

 

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