昭島市にお住いの方々、いつもお世話になっております。
昭島市にある、個別指導塾 けいおう学院 中神南教室の尾作です。
先日のブログにも記しましたが、今年度は教室長の教育に関しての考えや時にはプライベートな事も含めていろいろ投稿してみようという事で、【勉強は何故するの??】をテーマにブログを書いていましたが、今回は早速連載シリーズの第二段!【9教科の勉強の目的って何??】を述べていきたいと思います。
こちらも先日のブログで記したことですが、「学校で習った勉強は別に大人になって、社会に出ても使わないし、役立たない!」という意見に対し、間接的ではありますが勉強は「人生を豊かにする為にする!」ものであり、また、知識とは誰にも奪われない、使っても減ることのない、『無形財産』であるというわけで、財産が増えるのならたくさんあった方が得だよね。という話で反論をしてみました。
しかし、中には
「そんな財産なんて要らない!」「無くても十分に生活できますから!!」
と、おっしゃる方もいるでしょう。
恐らくそう感じている方はこのブログも読んではいないとも思いますが...(笑)ただ、子どもとなると上述の様な発言はしますよね!私も英語が大の苦手で、「別に将来外国行かねぇ~から!!」と言っていたものです(笑)でも、以前横田基地に勤めているアメリカ兵と仲良くなった時に、普段の日常会話は向こうも気を使い、優しい英語で話してくれましたが、いざ小難し話になった時に、彼の言っている話は分かるものの反論ができないのです。仲良くなっていた分、自分を理解してくれない、日本の事をより正確に言葉で伝えられないという経験は非常に悔しい物でした。
若干話はそれましたが、このようにいつ何時、誰に遭遇し、どのような状況になるかなんて誰にも分りません。そのための9教科でもあります。そもそも、勉強には教育学の言葉を借りますと【実質陶冶(とうや)】と【形式陶冶(とうや)】大きく2つに狙いが分かれます。
【形式陶冶(とうや)】とは【算数・数学】で例えると、「お買い物をする時には計算力がないとお金をいくら用意してよいか分からないから、勉強によって実生活に役立つ算数の力を身につけましょう!」といった考え方です。
【実質陶冶(とうや)】とは同じく【算数・数学】に例えると、習う単元自体は実生活では利用される機会は少ないものの、それを学習する中で「AにBが加わる事でCになる(A+B=C)」といった筋道を立てて考える、『論理的思考力』を普遍的で誰にも理解できる数字等を用いて身に着けましょう!」といった考え方です。
この様に習った知識等をただ使う為に学ぶのではなく、それを学習する中での裏設定の様なものを身に着ける狙いが勉強には存在するのです。
この2つの陶冶は各教科に存在します。
以下は私の解釈も混じってしまいますが、算数・数学以外の教科の【実質陶冶(とうや)】※以下【実】と【形式陶冶(とうや)】※以下【形】です。その教科がどのような位置付けなのかも併せて述べたいと思います。
【国語】
日本は世界でも珍しく、母国語で最先端の学術的研究が行える国です。特にノーベル賞の受賞者が多く理系分野で排出されていることはこれにつきます。主要五教科の中でもかなり重要な教科と考えています。
実:口頭表現や作文など表現力の育成、コミュニケーション能力の育成
形:「漢字を覚えること」「語彙・ことわざ・慣用句などを覚えること」「文学鑑賞」「説明文の読解」
【英語】
英語は戦前でも一時期、小学校で教えられてもいましたが第二次大戦中に中止になり、戦後再開し現代にいたります。
大なり小なり、世界との繋がり無しに現代社会を生きることは困難ですし、英語が世界の共通語になりつつあるのは明らかなので、形式陶冶が強い教科といえます。
実:外国語を知ることで、異文化のコミュニケーションがその国の「生の質感で」感じ、学ぶ力の育成。
形:コミュニケーションツールの多様化の育成
この様に主要3教科の陶冶はなります。
今日はもう長くなりましたので、そのほかの理科・社会、実技4教科の陶冶については、次回【9教科の勉強の目的って何??その➁】でお送り致します。