こんにちは。
横浜市今宿西町にありますけいおう学院今宿教室です。
今回は前回の記事(下記のURL)に引き続き「子供が勉強が嫌いになる理由」について考察していこうと思います。
前回の記事をお読みでない方はぜひ先に読んでいただけますと幸いです。
↓前回の記事「なぜ子どもは勉強が嫌いなのか?やる気が出ないのか?理由①」
今回のコラムはこちらです。↓
理由②勉強する目的がない
「うちの子は中学3年になっても受験生の自覚が出てこない・・・」「テスト前になってもスイッチが入らず遊び惚けている・・・」といった保護者の皆様からのお悩みは尽きません。では、スイッチが入る子と入らない子の差は何なのでしょうか?
私は子供の勉強へのやる気は、その子が将来を見通す想像力があるかどうかにかかっていると考えています。
中学生のお子様において勉強へのやる気がみなぎってくる代表的なパターンとして、「志望校が決まる」ということがあります。
特に、自分で夏休みの高校見学会や高校の文化祭をみた経験を通して、「この学校に入りたい!」と強く自分から望んだ場合、このやる気の力はますます強くなります。憧れの高校が決まった途端に目の色を変えて学習し、今までの以上の結果を出すお子様を何人も見てきています。
つまり、ここで大切なのは高校になった自分や将来の夢などがイメージできているかということです。
中学生の大半は目先の楽しいことを追い求める方が多く、まだ将来の道筋まで目が行かないと思います。しかし、このぼやけた将来が急にはっきりと見えてくるイベントが「夢ができる」「志望校ができる」といったことなのです。言い換えると「目標」ができたということです。
では、目標ができるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
行きたい志望校が決まった場合、まずは、「どのくらいの成績を取ればいいのか」が分かってきます。自分が現在、オール3の成績で、行きたい学校がオール3にプラスして4が3つ必要だと分かれば「どの教科で4を3つ取ろうか?」と考えやすいですし、「比較的得意な数学・理科・美術で4を取ろう!」と課題教科も明確になります。さらに「今は数学のテストで70点を取っているけど、あと10点伸ばせば4になるはずだ!」「理科では実験のレポートの提出ができていなかったから、これを改善して4を取ろう!」など、勉強のやり方や力の入れどころが具体的になり自主性もでてきます。
このように目標が決まることで、ボンヤリやっていた勉強が一気に本人にとって意味のあるものに変わることがあります。
この記事をご覧の保護者の方々にはお子様の勉強には「目的」があるのかを今一度考えていただければと思います。
何も目的がないのに親から「勉強をしなさい!」と言われてやる気がでる子どもは稀です。将来のイメージから逆算して、今必要な努力を考えながら行っていくのが健全な学習の姿ではないでしょうか。もし目的がないのであれば、高校を見に行くことからで良いので子供に将来をイメージさせてあげることが大きな一歩なのだと私は考えています。