今日は少し時間があったので久しぶりに某市立図書館に行ってきました。その中で素晴らしい本との出会いがありましたのでここでご紹介します。 😀
それは天台宗の僧侶である酒井雄哉さんの著書『「賢(かしこ)バカ」になっちゃいけないよ 』という本です。
酒井雄哉さんは千日回峰行という大変厳しい修行を2回もされたことで有名な方であります。 🙂
「千日回峰行」というのは、何十キロという山道を毎日巡拝し、それを千回繰り返すというものだそうです。しかも7年間で約4万キロを歩くとのこと。 😮
その上、9日間連続で、「不眠(ねない)」「断食(何も食べない)」「断水(何も飲まない)」でお経を唱え続ける修行もしたことがあるそうです。
私みたいな人間からすると、超人にしか思えません。 😮
また、「人間」って意外に丈夫にできてるんだなと妙な感動も感じました。 😆
・・・そんなことを考えながら読んでいたら、本の中にこんなことが書いてありました。
「私は厳しい修行を千回も続けるのって大変じゃないですか?とよく聞かれます。
でも千回を続けることは意識していません。
今日一日を大切にして、今日体が元気なことに感謝し、今日草履が履けることに感謝し、いろんなことに感謝することに意識を向けているのです。
そんな一回一回の積み重ねなので、あと何回・・・とは考えていません。」
なるほどなぁ・・・と思いました。
たとえば100個の単語を覚えるとして、
「あと100個覚えないと」
「あと99個覚えないと」
「あと98個覚えないと」・・・
と、残りを意識してカウントダウンしたら、憶えるのが辛くなって、途中でイヤになってしまいますよね。 🙁
でも、
「よし1個憶えた、よし!」
「よし2個憶えた、やったぞ!」
「よし3個憶えた、うおー!やったー!!」
と、できたことに集中すると、次の1個もがんばろう!という気になります。
その1個1個の積み重ねの向こうに、100個があるわけです。
大変厳しい修行も、日々の勉強も、「継続のこころがまえ」の基本は同じなのだなぁと感じました。