こんにちは。
横浜市旭区今宿西町のけいおう学院今宿教室です。
教育に関わる身としていつも考させられる最大の問題・・・これが「やる気」です。
保護者の方々も「なぜウチの子はこんなに勉強が嫌いなんだろう」「ゲームには精が出るのになぜこんなにやる気がないのか」と何百回悩んだか分からないという方も珍しくはないのではないでしょうか?でも、「まあ、子どもってそういうものだよね・・・」と諦めないでもらいたいのです。嫌いになる理由、やる気のなくなる理由が必ずあったはずです。
今回から何回かに分けて私の幼少期からの生活と、現在の塾講師として色々なお子様や保護者の皆様と接してきた経験から「なぜ勉強へのやる気が上がらないのか」という問題について書いていきたいと思います。
理由① そもそも親も勉強が嫌いだ
まず、第1に考えられる理由はこれです。そもそも勉強・学問に明るい両親で毎日本を読んでいるような家庭だったらどうでしょう?
子どもも親の背中をみて、本や学習に少しは興味をもつはずです。ですが、現代の日本の一般的な家庭はどうでしょうか?
共働き世帯が増え、子どもとのコミュニケーションは減り、家庭内でもスマートフォンの利用が増え、本を手に取る機会は明らかに減り、それに習い子どももスマホやゲーム機に向かうという生活様式がイメージできるのではないかと思います。退屈に極端に弱い子どもが増え、文字を読む機会も減るために土台として学問に興味を持ちにくい社会になってしまっているのは間違いないと思われます。
また、子どもは小さいころ、たくさんの質問を大人に投げかけます。学ぶ姿勢を持ちながら生まれてくる表れです。
「空が青いのはなんで?」「世界はどうやってできたの?」「動物が4本足ばっかりなのはなんで?」
大人が答えにくいドキッとする質問も出てくることが多々あるのではないでしょうか?
そんなとき、大人はだいたいはぐらかして「ちょっと忙しいから」「自分で調べて」と言ったり・・・ まあこれはマシな対応でしょう。
それどころか、語気を強めて「うるさいな!」「あとにして!」と怒鳴ったり・・・ これでは「学び」が嫌いになっても仕方ありません。
これは、おそらく親の勉強嫌いが影響している例だと思います。私としても色々なお子様と話すことで勉強が嫌いな生徒ほどこの経験が多いと言っているように感じられます。難しいところですが、子どもに少しでも勉強を好きになってもらうには親自らが勉強に興味をもってその背中を子どもに見せていくことが一番の近道になるでしょう。
思い返してみると、私が小さいころ親にたくさんに質問をしており、ある日「なんで雨が降ってくるの?」と質問をしました。
そうすると親は「水蒸気が空に上がっていくからそれが雨として降ってくるんだよ」と答えましたが私はその答えに釈然とせず、首をかしげてしまいました。
それを見かねた親は暇なときに図書館に私を連れていき、子ども向けの科学の本を持ってきて私に本の中の絵を見せて説明してくれたのでした。このように私の親は真摯に私の質問に向き合ってくれていました。
私自身、子どもの頃に勉強が好きと言えるほどではありませんが、嫌いではなかった理由のひとつは私の質問に対する親の真剣な対応のおかげだと思います。
普段の生活の中で、子どもは知る欲求を持っています。大人である私たちがそれを満たしてあげるのも教育のひとつと言って良いでしょう。
次回は、理由②「目的がない」について書いていきます。