こんにちは。メインの対象中学校が今宿中・都岡中・鶴ヶ峰中となっておりますけいおう学院今宿教室です。
新年度ということで、保護者の方向けに当教室についての指導スタイルの紹介をしていく記事を綴っていきます。今回は「頑張っても成績が伸びない理由」と「勉強法」についてです。
塾内で一人ひとりのお子様を指導していく立場として思うことですが、勉強の上達に必要なものの中で一番大切なのは他のどの才能より「やる気」でしょう。
しかしながら、生徒さんの中には「やる気はあるけど伸びない」、「勉強に時間をかけても成果が出ない」といった声も散見されます。この主な原因について2つの理由に分けて考えてみます。
①読解力不足
努力をしているのに成績表の数字がオール3以上、オール4以下で頭打ちになっているお子様によくみられる原因です。そもそもの問題文を読む力が弱く、暗記は得意でも数学や理科の文章問題になると途端に解けなくなるのが特徴です。合わせて記述問題が苦手だったり、読書感想文などの作文が苦手だったりする傾向があります。
読解力については幼少期からのコミュニケーションで培われる部分も大きいと言われており、小学生高学年以上になると挽回するのがなかなか難しい能力でもあります。近年では家族内でのコミュニケーション不足やスマートフォンの普及などから文章を読みこまずに読解力が落ちているお子様が多い傾向があるように思われます。この特徴をもつお子様には当塾内では対話をメインに質問を投げかけることで思っていることを具体的に言葉にしてもらうような指導を心掛けます。
②反復をしていない
「色んな問題に触れなくちゃ!」と色々な問題集に浮気するタイプもしくは1回理解したら満足に問題を解かなくなるタイプです。後者は敗因がわかりやすいですが(テストがあるころには内容を忘れている)、前者のテキスト浮気タイプは一見正しいようで実は大部分のお子様にはかなり非効率な勉強法です。まずここで理解しておきたいことは、そもそもの勉強のゴールは「自分で問題を解いたときにいつも同じ正解にたどり着くこと」だということです。
ひとことで言えば「再現性」という言葉です。教えてもらった内容を自分ひとりでもう一度やりとげる能力をつけることでテストの点数が取れるようになります。ですので、1つのテキストの問題をできるようになるまで繰り返すのが一番効率的な勉強と言えるでしょう。ですがそれを言うと「他のテキストでも似た問題を繰り返すことは変わらないじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、テキスト一つ一つの問題形式は微妙に異なっていることがあります。それにより、考え方の順序や解き方の手順が変わってくることも多いのです。解説の記載の仕方も違うことがあり、自分が理解できる記述の仕方ではない場合もあるでしょう。ここで、1つのテキストを中途半端に解いたまま次のテキストに進んだとしたらどうでしょう?
以前のテキストの問題を理解せずに次の違うパターンの問題に手を付けることになりかねません。ベースとなる知識や実力がなければ「なぜさっきの問題のように解けないんだろう」「なぜ違う解き方が書かれているんだろう」と混乱してイヤになってしまうことでしょう。ですので、解き方が身に着くまで一つの問題集を繰り返し解き続けるのは理にかなった勉強法と言えるのです。もちろん、1つのテキストを完璧に理解してどんどん次のテキストに進んでいる優秀な方は別ですよ!このような一部の優秀な人を参考にして罠にはまる人もいるのでしょうが・・・気を付けておきたい部分ですね。
ということで、今回はやる気があるのに勉強・成績が伸びない理由についての考察でした。
当教室では個別指導の利点を生かして「分からないところまで戻ってやる」をモットーにした指導を心掛けています。理解できるまで繰り返し同じことをやることが得点アップへの近道として宿題にも授業の反復をしつこいほど出す当塾の指導方針のお話でした。
それではまた!