教室ブログ

特別講義『成績を上げる授業論⑭』

授業前の精神

今回は成績を上げるためにはどのような心構えが必要なのかをお話していきます。

授業前の「準備・想定」で生徒の伸びが変わる!

野球ではよく〝一流バッターは、人一倍打ち込んでいる〟と言われます。

『これまでどれほど打ち込んだか、その打ち込んだ数と結果は比例するんだ』
そんなことを、ある解説者が言っていました。

この言葉は塾講師にも当てはまる!
そう思い、授業前の準備(教材研究、教材準備)に毎日時間を費やしています。

具体的に準備内容を示すと・・・

・授業中に演習する問題をひと通り下見する
・どのような段取りで授業を進めるか(演習問題の順序、時間配分)
・演習させる教材を準備する
・その日出す宿題も決める

これを1人ひとり、授業の前に準備・想定をします。
生徒が来てから初めてカルテ(塾生ファイル)を開くということは、全くしたことがありません。

成績を上げるためには授業内の技術だけではなく
授業前の隠れた努力が大切なのです!!

しかし・・・
「1人ひとり考えていたら、十数人分を考えるなんて時間が無い!」
と思われる人が大勢いるかと思います。

例えば同学年・同科目・同単元の授業をすると仮定しましょう。
生徒がもし10人いたら10パターンの授業準備をするのかといえば、そうはしません。
基本的には 「3パターン」 です。

3パターンというのは、それぞれの生徒のレベルを 
A(よくできる子用) B(平均的な子用) C(できない子用) に分けるということです。

授業の細部では生徒1人ひとりに合わせて問題を変えていますが
A・B・Cの同パターンに属する生徒は、進め方の〝核〟は同じになります。

1番問題なのは、授業が始める時になってやっとカルテを開き
「今日はどこからやるのかな?」ということをその時に把握するという状況です。
こういう状況は、塾生及び保護者にも失礼です。

授業中の「離席」をなくす!

授業が始まってから 「解答を用意する」 「教材を用意する」 としたら離席せざるを得ません。

事前準備により、授業中の離席は無くせます。
もしやむを得ず離席するとしたら、5分以内におさえるべきです。

離席の回数や時間が増えるほど、授業の効率性はどんどん下がります。
そして生徒の学力の伸びも変わってくるのです。

授業準備をしなくても、さらに離席をしなくても
①ワーク1冊だけだとしても、1問1問深ーい授業をする  =1教材の最大限の活用
②生徒が持ってきた課題を進めれば生徒の要望に応えることになる  =生徒のニーズ
    ↑
このような議論も出てくると思いますが、
成績を上げることにこだわれば、授業前の準備・想定はどうしても欠かせません。

<例外>
原則的には、事前に準備・想定した教材と段取りで授業をしますが
「明日単元テストがあるので、その対策をしたい!」という、急なニーズの場合は
授業内容を切り替えます。

国語(文章題)は必ず予習を!

国語の文章問題の授業をするとき、下見を全くしない状態はタブーです。
「場当たり的な解説」では、説明に深さが出ません。

授業内で速攻で読み込んでも、事前の教材研究には及びません。
また、その文章問題を演習している生徒に失礼ですし、他の生徒の効率性も下がってしまいます。

「どの先生にも負けない」気持ちで!

毎日、「他のどの先生にも負けない授業を作る!」 をモットーに授業に臨んでいます。

塾の近所に住んでいて1~2分で来れる生徒もいれば
中には、車の送り迎えでいつも片道45分かけて来てくれる生徒もいました。(厚木⇔平塚在住)

遠くから授業を受けに来て頂いていることを思うと
なおさら、「良い授業をしないと!」 「最大限身につけて帰ってもらおう!」 という気持ちになります。

塾講師は 「シェフ」 である 

塾講師は シェフ(料理人) の精神を持つべきです。

例えば、卵1個を使ってお客様に何か料理を出すとして
①ポンと割っただけの「目玉焼き」も料理だし、②繊細に作った「だし巻き卵」も料理。

さあ、ここで①と②の違いは何だろうか?と考えると
それは、お客様に対するおもてなしの精神なのです。

塾でいえば
例えば、「整数の説明問題」の授業をする際・・・

①ただ事前準備もなくワークの該当ページを開き、導入説明をした後
 完全記述型の問題になっているのを気にしないで、そのまま解かせるのか

②事前に穴埋め式の独自問題を作り、そのプリントをはじめは解かせるのか

①と②で、おもてなしの精神がいかに大切かが分かると思います。

※ちなみに、プリントを作る際には外枠とセンターラインの線を消す。=枠消し
          ↑この枠消し作業も、おもてなしの精神なのです。

上の説明問題のケース、①の場合の生徒は苦しそうです。(いきなり完全記述型ですから)
まずい料理を食べさせている感じがして、塾講師も申し訳ない気持ちになります。

一方②の場合は、生徒もハードルが低くて解きやすそうです。
コリコリと演習を重ねながら徐々に身についているのが分かると、塾講師として冥利に尽きます。

◆次回(第15回)のテーマ   〝授業さばき〟

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